こんにちは、翻訳者のル・モンです。
日本ではTOEICが有名ですが、IELTSという試験も4技能を測れる英語試験としてかなり広く認識されてきているのではないでしょうか。
私は仕事柄、英語力の基礎をブラッシュアップする必要があるため、ネイティブレベルといわれるCEFR(セファール)基準でC2レベルに到達することを目標にしています。
CEFRの詳しい内容はこちらで書いています。
https://cheshire-cat-english.com/how-to-reach-a-native-level-in-english/
【C2レベル】IELTSスコア8.5とは?
CEFRのC2レベルに到達するは、ケンブリッジ英検のCPEに合格するか、IELTSの試験で4技能トータルでスコアが8.5以上とされています。
漠然と、ネイティブみたく話したいな~とか、ネイティブの語彙力があったらな~とやみくもに勉強しても、それはある意味、不毛な気がします。大人になってからネイティブには成れないわけです。
でも、ネイティブにはなれなくても、そのレベルとみなされるC2レベルにまで英語力はのばせば、不毛どころかゴールが見えてくるのです!
決して簡単なものではないですが、ゴールが見えるのならば挑戦しがいがありますよね。
と、いうことでまずはIELTSがどういうものなのか、詳しく見ていきます。
IELTSとは?
International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)は、留学や海外への移住を申請する際に必要な英語力を証明することができるテストです。
イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドだけでなく、アメリカでも入学審査に採用する教育機関が増えており、受験者も世界中で増えてきています。
グローバルな試験なので、世界140ヵ国の1,200以上の会場で受験することができます。
IELTSでは、リスニング(60分)、リーディング(60分)、ライティング(60分)スピーキング(15分弱)の4技能が評価され、各セクションと全体でのスコアが1から9まで、0.5刻みで評価されます。
IELTSの受験料
受験料は、paper-basedは25,380円、computer-basedなら26,400円です。(イギリス移住のvisa用なら3万近くする。)ほかの英語試験と比べても高めの方です。
高いわりにスコアの有効期限は2年なので、留学などで受ける際は時期も気をつけましょう。節約も兼ねて、なるべく1回で目標スコアを達成したいところです。
Academic module
アカデミックモジュールは主に海外留学(大学・大学院への進学)を予定していて、希望の大学や学校が要求している英語力を身につけ、証明する必要がある人向けです。
アカデミックモジュールもジェネラルモジュールも、リスニングとライティングの出題は一緒です。唯一、違うのはリーディングで使われるテキストの内容です。
アカデミックのリーディングでは、3つのテキストから出題されます。内容は、本、ジャーナル、雑誌、新聞から「内容は専門的なものもあるけど、一般の人向けの文章」です。図やグラフ、イラストが使われている場合もあります。
General module
ジェネラルモジュールは、主に海外移住や学位取得を目指さない勉学、職業研修を目的にしている人向けです。
ジェネラルのリーディングは、3つのセクションに分かれており、トータルで複数のテキストから出題されます。
セクション1は、電車のタイムスケジュールやフライト情報、生活で目にする広告やお知らせについて2、3本の短いテキストから出題されます。
セクション2は、仕事に関する内容のテキスト2本から仕事内容の説明や契約、従業員の教育などについて出題されます。
セクション3は、もう少し複雑で長文のテキスト1本で、新聞や雑誌、フィクション、ノンフィクションの本から出題されます。
試験日と会場
ほかの年数回の英語試験と異なり、基本的に毎週末、受験することができます。比較的、自分の都合でスケジュールを組みやすいかな、と思います。4技能すべて1日で行う1dayタイプとスピーキングだけは別の日に行う2daysタイプから選べます。
IELTSは、日本全国16都市で開催されています。日本英語検定協会が実施しています。(コンピューターで実施するテストはブリティッシュ・カウンシルが開催。)
東京で受験する場合、コンピューターベースで受けるならブリティッシュ・カウンシル(神楽坂)ですが、英検が開催するテストに申し込んだ場合はテスト2週間前にサイトのマイページにアクセスして会場が分かります。市ヶ谷、八重洲などがあるようです。
わたしの試験対策
ひたすら過去問を解く!
巷には対策本など色々出ていますが、基本的には正式な過去問題集だけでも突破できると考えています。
ただし、隅から隅まできっちり消化すること、数をこなすこと、がポイントです。
普段からルーティン化している英語ブラッシュアップ法とは別に、複数の正式問題集を何往復もすることがやはり正当かつ最短で高スコアを狙えると思っています。
公式サイトにある問題集も有効活用!
私が所有しているのはGeneral13とAcademic14の2冊です。なんとなく、どちらを受けようか決めかねていたので、違う時期にそれぞれ購入しました。
IELTS exam papersそれぞれ試験が4回分が勉強できます。これで8回分は網羅できることになります。基本的にはこの8回分テストをセクション別に、そして通して解くなどを繰り返しながらなん往復かする予定です。
ブリティッシュ・カウンシルのサイトからアクセスできるIELTS対策「Road to IELTS」がとても使えます!約10時間分の教材を無料でいつでも使えます。
もし、IDP(IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同運営)を通してテストに申し込むのであれば、限定で30日の無料オンラインコースを受講できます。25時間のクラス、練習用テストが2回、そして全ての答えに対して詳細なフィードバックが受けられます。
語彙対策
語彙は引き続き、ルーティンで行なっている時事単語集めとアルクの「究極の英単語」をアプリで復習しつつ、過去問に出てくる知らない単語は片っ端から潰していくイメージです。
英検などであるような、単語だけを問われる問題がないため、単語一つに対して何パターンも意味を把握する必要があまり感じません。それよりは過去問もしくは、普段から多くの記事を読み、文章を理解することに集中します。
リーディング対策
モジュール関係なく、60分で40問。主な出題は5種類、そのうち全部があたるとは限りません。表を穴埋めで完成させるような出題がある場合も。種類は以下のとおり。
Sentence completion: 文の穴埋め問題。テキストの概要から出題される。その時によって単語1つとか、単語3つ以内などの指示があるので見逃さないこと。文中にある単語をそのまま記入するため、それを見つけるためにも読解力が大事。スペルや単数/複数などは勝手に変えないように注意。そのまま文中にある表現を使うことが大事です。それ以外だと失点になり、もったいないです。
Various kinds of matching: テキストのパラグラフごとにA、B、C〜とアルファベットが降ってあり、それぞれの内容にあったタイトルを選択する。パラグラフの内容を別の言葉で言い換えた選択肢。パラグラフを読むときに、最初と最後のセンテンスを読むと内容を把握できることが多い。
Labelling flow-charts /diagram: 該当する答えを選択し表や図に完成させる。使用できる単語数が指示されているので見逃さないこと。
Identify the writer’s claims/views: 作者の考えや主張に該当する答えを選択、True(Yesの時もあるので注意), False, Not Givenで答える。
Identifying information: テキストで述べられている内容に該当するものを選択する。
英語は、最初と最後に重要なポイントが書かれていることが多いです。そのため、それぞれのパラグラフの最初と最後のセンテンスを読むとそこに書いてある内容を把握できます。テキストによって最初の2分くらいをその最初と最後のセンテンス読みに使うのもアリだと思います。
試験によっては、最初に問題文を読んでから本編テキストを読むなどのテクニックも有効なのかも知れませんが、個人的にはテキストはざっと読み、全体を把握して、問題によっては戻って該当する箇所をもう1度読む方が、結果、早い気がします。
ライティング対策
60分で2つのタスクがあります。1つ目は20分目安に150 words、2つ目は40分目安に250 words です。過去問題集や、サイトにあるオンライン教材などを利用してサンプル答案を書き写すなどで覚えてしまいます。
リズム感や、指定ワード数の長さの感覚、イントロダクションやコンクルージョンなどのセンテンス、話題の切り替えや導入する時のフレーズなど、マネしていくうちに自然に身につきます。
語彙レベルも、テストのほかセクションで使われているレベルかそれ以上が良いとは思いますが、難しい専門用語を使っても、文法など運用能力が低いとマイナスになりかねません。たくさん書いてこなれることを目指します。
リスニング対策
普段から色々な音源を聞くので割と自信があるものの、内容を理解しても、出題の意味、何を聞かれているのかが理解できていないと意味がありません。そのため、ほかのセクションより練習比率は下がるものの、きちんと正式なテスト形式で練習します。
スピーキング対策
IELTSのスピーキングテストは11分〜14分くらいの対面式インタビュー。3つのパートに分かれています。面接官とFace to Face, 一体一で行います。
パート1: まずは自己紹介。家族や仕事、学校などや趣味など、受講者自身の一般的なことを聞かれます。4、5分くらい。
パート2: タスクカードを渡され、そこに記載されているトピックについて、1分程考える時間が与えられたあとに、スピーチをします。
パート3: パート2で答えた内容について、今度は面接官とディスカッションします。個人的な意見など、突っ込んだ質問もされる可能性があります。
ここで評価されるポイントは、流暢さ、発音、一貫性、文法力と語彙力です。
パート1で聞かれる可能性がある内容は、日頃から準備して練習しておくことでスムーズな受け答えができます。社会人なら特に、就職・転職の際の面接で話すような内容を英語化しておけばとりあえずは安心です。部署名や業務内容、それについての将来性や世の中との結びつきなんかも言えると良いのかもしれません。
発音や流暢さについては、シャドーイングや発音矯正アプリ(Elsaなど)でスキマ時間に反復練習します。
ただ、なかなか独学では身につけにくいのも事実。投資としてある程度のお金と時間をかけられるなら、体系的に身につけることができる英語コーチングスクールで短期集中して基礎を築いたうえで、自習するのも一案です。
こちらの記事ではおすすめの英語コーチングプログラムについて詳しく書いています。
https://cheshire-cat-english.com/the-past_versant_training_course/
スピーキングで多少、自分の意見を述べる必要があるとはいえ、重要視されるのは「英語運用力」。国連英検であれば「知識」も重要になってきますが、IELTSはいかにスムーズに、リパラフレージングしつつコミュニケーションをとるか、がポイントになってくると思います。
無理に難易度が高い語彙を使い、文法や流暢さが損なわれるのはダメですが、パラフレーズが上手いと高い語彙力をアピールできます。
https://cheshire-cat-english.com/improving-vocabulary-wont-fail-you/

