こんにちは、映像翻訳者のル・モンです。
a とか the とか、無冠詞とか違いがイマイチよく分からないっていう英語学習者の人も多いのではないでしょうか?
そういう私も実は冠詞の細かいニュアンスを意識するようになったのは翻訳の仕事をするようになってからです。
英語圏で学生時代をおくったものの、むしろ当時は無意識に使っていてあまり深くは考えていませんでした。
母国語である日本語も含め、言葉の持つ細かいニュアンスに注意するようになったのは、むしろ翻訳者になってからのことです。
「あれ、このtheってどう意味でつけているんだろう?」とか、「この観光地、海外では有名ではないからtheつけた方がいいかな…」とか…
そんな時に、冠詞の専門書として買い足したのがこの「英語冠詞大講座」という本です。
翻訳者が冠詞に対する苦手を克服した本
文法書には必ず「冠詞」のセクションがあります。
もちろん、それでも勉強できるのですが、ここまで特化している分かりやすい本もあまりないのでは?と感じるくらい役に立った本がこちらです。
英語冠詞大講座 (DHC) 2,200円
ポリグリット外国語研究所代表で翻訳家でもある猪浦道夫氏による1冊。
冠詞に特化した学習書。
猪浦氏は「語学で身を立てる」など他にも言語との向き合い方を学べる良書をたくさん執筆しています。
冠詞は名詞と結びつきその文章の名詞句が相手の思うそれと一致しているか、特定の対象を示しているのかなどを表すファクターです。
文法書などをよく読む人は想像しやすいかもしれませんが、日本語で説明されても「名詞句」がどうとか、そもそもの言葉が複雑に聞こえて難しいものだと感じる人も多いと思います。
私も文法書に記載されているような文法的な、いわゆる態、分詞、やナントカ用法などの名前を聞いてもあまりピンとくることはないです。
こんな人におすすめ!
いわゆる文法の専門用語、用法の名前とかがとっつきにくい。
概念を分かりやすく知りたい。
持っている文法書ではイマイチ、ピンとこなかった人には、この冠詞大講座がとてもおすすめです。
本に厚みはありますが、字も大きめでサクッと読みきれます!
「冠詞大講座」の構成
・約340ページの本編
・前半が講座
本のタイトルどおり、前半は12章のからなる大講座になっていて、「冠詞」を様々なアングルから紐解いていきます。
・後半が演習問題
問題数は500題ほどあり、しっかりした問題集でもあります。
章によって5ページ~30ページなど。
個人的に、初めてこの本を読んだときに特に便利だと感じたのは第10章の「固有名詞と冠詞の徹底研究」でした。
第10章のポイント
・地理にまつわる冠詞で、海洋や河川(通常theが原則)、島(通常無冠詞)などがまとまって記載されています。
・列島・諸島の of や islands がない固有名詞のことや、基本的には定冠詞付きの半島でも、日本の半島にはつかないことが多いなど「表記の揺れ」についても言及しています。
例えば。。。
the Crimea クリミア半島
(the) Boso Peninsula 房総半島
Penisulaの P も大文字表記出ないこともある。
翻訳者でなくても、英語という言語を理解するいいヒントがいっぱいあるので一読の価値はありだと思います。
後半の演習問題も、これでもかというくらい冠詞だけを鬼集中して強化できる内容になっています。
「冠詞の微妙なニュアンスがよく分からない」のような、ちょっとした苦手意識を克服できる1冊です。
番外編:冠詞のイメージは動画でチェック!
英語学習者は世界中にたくさんいて、悩むポイントも一緒であることが多いです。
色々な人に意見を聞くこともいいですが、まわりに英語話者やネイティブがいない時はネットで動画をチェックすることも有効ですよね。
冠詞も例にもれず、「こんな時はどうなる?」みたいな違いを説明してくれている動画もたくさん出ています。
検索するときは、how to use articles などで検索すると色々でてくるので、自分が聞き取りやすい声の話者がアップしている動画をチェックすることもおすすめです。
全編英語で聞いてみるとリスニングスキルもアップします。
文法を全体的に強化するなら
冠詞以外でも、全体的に文法を見直したい場合におススメの本はこちらで紹介しています。
まとめ:冠詞が苦手になる前に
翻訳者に限らず、英語を勉強してきた人は誰でも1度はこの「冠詞」という日本語にはないものに悩まされ経験があるかもしれません。
ここは a なのか the なのか、それとも要らない? え、どっち?
英日翻訳では、頭の中で細かいニュアンスまできちんと説明できるほど言語化できない=解釈力が足りていないということになります。
日英翻訳では海外の人へ伝えたい情報が「冠詞」ひとつでイマイチしっくり決まらない表現になってしまうリスクがあります。
冠詞は概念みたいなもの。
一般的に物事をどうとらえているか、話者や著者のその物事に対する思考法のようなものを読み解くことができるのでやっぱり大事なファクターなんです。
苦手になる前に是非、この「英語冠詞大講座」を読んでみることをおすすめします!


